アクシスZには、これまでヤマルーブのブルーバージョン for スクーターというスクーター専用オイルを使ってきました。
しかし、アクシスZの走行距離が10万km超えたのをきっかけに、新しいエンジンオイルを試したくなり、以前より気になっていたAZ(エーゼット)のオイルを試してみることに。
4リットル缶を消費してみての結論としては、AZのエンジンオイルはコスパも良く、性能も信頼性が高いといえます。
今回の記事内容は、Youtube動画でも見ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
AZとヤマルーブ ブルーバージョン for スクーターのエンジンオイルの違い
結論をいうと、ヤマルーブ ブルーバージョン for スクーターは湿式クラッチに使うのはNGということです。
一方、AZのエンジンオイルは、湿式クラッチであるギア付きバイクと乾式クラッチのスクーターの両方に使用することができます。
ヤマルーブ Blue ver. For ScooterとAZのオイルを比較
ヤマルーブ Blue ver. For Scooterを使用するときの注意点は、ギア付きバイク(湿式クラッチ)にはNGということです。
湿式クラッチのバイクは基本的にMA規格のオイルを使わないと、クラッチ滑りを起こすことがあります。
ヤマルーブブルーバージョンはMB規格であり、スクーター専用オイルとなっています。
しかし、例外的にT-MAXはスクーターでありながら湿式クラッチなので、ヤマルーブ Blue ver. For Scooterを使用してはいけません。
![]() ヤマルーブ | ![]() AZ | |
---|---|---|
JASO規格 | MB | MA2 |
主な用途 | (乾式クラッチ) | スクーター(湿式クラッチ) | ギア付きバイク
ベースオイル | 部分化学合成油 | 100%化学合成油 |
特性 | 出力向上 | 低摩擦で少燃費クラッチ滑りを抑制 | 高い摩擦特性で
価格 (1Lあたり) | 約2,000円/L | 約800円/L |
4サイクルエンジンオイルの規格
日本自動車技術会(JASO)が定めた二輪車用オイル規格をご紹介します。
結論から言うと、この規格はクラッチの滑りやすさを示しています。
MA2→MA1→MBの順に摩擦係数が低く(滑りやすく)なります。
主な用途 | クラッチ方式 | 摩擦特性(摩擦係数) | |
---|---|---|---|
MB | スクーター | 乾式クラッチ | 最も低い (フリクションロスを最小化) |
MA1 | ミッション付きバイク (MT車) | 湿式クラッチ | 中程度 (MA2より低い) |
MA2 | ミッション付きバイク (MT車) (特に高出力車) | 湿式クラッチ | 最も高い (クラッチ滑りを強力に抑制) |
アクシスZのエンジンオイル交換に必要なもの
ここからは、アクシスZのエンジンオイルを交換する様子をご紹介します。
準備するものは以下の通りです。
なにはなくとも、まずはエンジンオイル。

まずはトネのラチェットハンドル。


トーニチのトルクレンチ。


SK11のソケットセット。


デイトナのドレンワッシャー。
ドレンワッシャーはぜひデイトナ製を使うことを強くおすすめします。


デイトナ製以外のドレンワッシャーの場合、ドレンボルトを外したあとに、ドレンワッシャーが車体側に残ってしまう可能性が高いからです。
ドレンワッシャーが車体側に残っていることに気付かないまま、ドレンボルトに新しいドレンワッシャーを取り付けて締め付けしてしまうと大変なことになります。

オイルの受け皿(オイルドレンパン)。
画像ではロックアイスの空き容器を使用しています(笑)。
一平ちゃん夜店の焼きそばの容器でも代用可です。

しかしながら、予算に余裕があれば、市販品のオイルドレンパンを使うことをおすすめします。
アクシスZのオイル交換で使うことを前提とするならば、幅が狭く低い形状のものが良いです。
私が購入するとしたら、キタコ一択ですね。

AZのオイルジョッキ。
アクシスZのオイル量は0.8リットルなので、1Lサイズのこちらが最適です。


ワークマンのニトリルグローブ。
丈夫で繰り返し使えるので重宝しています。

ちなみに、非常に暑いこの時期は、下ばき手袋を装着することにより手汗がグローブの内側に付着するのを軽減することができます。


アクシスZのエンジンオイルの交換手順
ドレンボルトはメインスタンドの付け根あたりにあります。
作業ライトを付けて覗き込むと確認できます。

オイル受けを置いたら12mmのソケットを装着したラチェットハンドルでドレンボルトを緩めます。
なお、ラチェットハンドルをあらかじめ緩める方向にセットしておけば、回すときに混乱しないで済みます。

ドレンボルトを緩めるまえに、オイルレベルゲージを緩めておきましょう。
オイルを抜いたあとに、注入できない(オイルレベルゲージの固着等)という万が一のリスクを回避するためです。
ドレンボルトを手で緩めて取り外します。
オイルドレンパンに落とさないよう注意しましょう。

ドレンワッシャーが車体側に残っている場合は、必ずマイナスドライバーなどで取り除いておきましょう。

ドレンボルトに新品のドレンワッシャーを取り付けます。
今回使ったドレンワッシャーには方向性があります(デイトナ製のドレンワッシャーには方向性はありません)。
触ってみて、角が立っている面をドレンボルト側に合わせます。

ドレンボルトの当たり面をウエスで拭き取り、ドレンボルトを手で回し入れます。

最初から工具を使って締め付けるのではなく、手で回し締めてからトルクレンチを使うようにすることで、かじりやネジ山つぶれを防ぐことができます。

トルクレンチでドレンボルトを締め付けます。

AZ(エーゼット)のオイルジョッキで0.8Lのエンジンオイルを計量します。
0.8Lの目盛りに合わせて注ぎ入れましょう。

0.8Lを測り終えたら、オイルレベルゲージを外してエンジンオイルを入れます。
オイルがあふれないよう、ゆっくり入れましょう。

オイルジョッキでエンジンオイルを入れたら、オイルレベルゲージを締め付けて2~3分間アイドリングします。
その後、オイルレベルゲージでオイル量を測定します。

オイルレベルゲージはねじ込まずに点検するよう、取扱説明書にも指示があります。
オイルレベルゲージのフルレベルまでエンジンオイルが付着していたらOKです。
オイルレベルゲージを締め込んで作業は終了となります。

アクシスZのエンジンオイル交換の補足とまとめ
今回使用したエンジンオイルはAZの4リットル缶でしたが、予算に余裕があればペール缶(20L)の購入を強くおすすめします。その理由は以下の通り。
- エンジンオイルの購入代金の費用計上を一括で行うことができ、経費精算の手間を軽減できる(個人事業主のフーデリ配達員の場合)
- 20Lのペール缶は、空になった後に再利用する価値がとても高い
- 大量であるため、購入コストも安く抑えられる
4L缶→1リットルあたり約762円
20L缶→1リットルあたり約633円
私も次回からはペール缶でエンジンオイルを購入するつもりです。

なお、中身を使い切ったペール缶には以下のような使い道があります。

缶の中に物を収納することもできますし、インテリアにもなります。
オイルを使い切ったペール缶は、中身をきれいにして専用クッションを置けば簡単おしゃれな椅子に早変わり。

最後に、アクシスZのオイル管理の一環として、オイルの継ぎ足しも忘れてはなりません。
個体差はあれど、アクシスZはオイルを食う傾向にあると思います。
定期的にオイルレベルゲージでオイル量を点検し、オイルが減っていたら継ぎ足すという作業が必要です。

オイルの継ぎ足しを実施しながら、2,000km前後でオイル交換をするのが私の管理方法です。
3,000kmをオイル交換周期としたうえで、その間にオイル量を点検しないままでいるとエンジンが故障する可能性が高いので注意が必要です。
今回の記事では、アクシスZのエンジンオイルをAZに変更し、実際にオイル交換をした様子をご紹介しました。
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