アクシスZ(SED7J)のブレーキランプが点灯しっぱなしになったので、ブレーキランプを交換することになりました。
具体的な症状としては、フロントのブレーキレバーを握る方向とは逆の向きに押し戻さないとブレーキランプが消えません。
リヤブレーキスイッチは動作しますが、この機会に左右同時交換します。
交換作業の様子はYouTubeにもアップロードしましたのでご覧いただければ幸いです。
ブレーキランプが正常に点灯しない場合、後続車がブレーキに気が付かず追突するおそれもあるため、早急な修理が必要です。
ブレーキスイッチは走行距離に応じて消耗するものなので、フードデリバリー稼働で毎日バイクに乗る配達員さんであればいつかは遭遇するトラブル。
DIYでメンテナンスしている方であれば、部品だけでも前もってストックしておくと安心できます。
ブレーキスイッチ交換をするために必要な部品と工具
まずは今回交換するブレーキスイッチからご紹介します。
私のアクシスZの型式は「SED7J」で、ヤマハのパーツカタログで検索すると下記の部品番号となります。
ブレーキスイッチの注文は楽天とYahooショッピングでバイクパーツショップを展開されているヒロチー商事さんがおすすめ。
私のアクシスZの部品もこれまでにたくさん注文させてもらっています。
フロントブレーキスイッチ
リヤブレーキスイッチ
2025年1月時点におけるアクシスZの型式は「SED7J」と「SEJ6J」の2つとなっています。
基本的にはこの2型式間でパーツに差異があると推定されますが、念のため部品購入前にヤマハのパーツカタログでのチェックは必ず実施するようにしてください。
車体番号から適合パーツの検索ができるようになっており、ヤマハのバイクをDIY整備するのであればもはや必須です。
下記のリンクからヤマハのパーツカタログアプリをスマホにダウンロードすることができます。(無料で利用可能)
工具はアクシスZのメンテナンスに関する記事でも度々登場したことのある基本的なものを使います。
(初登場は穴あけキリです)
プラスドライバー(2番)。私も同じベッセルのドライバーを揃えています。
握りやすいうえに、ビスがくっついてくれるマグネット仕様であるのがポイント。
求めやすい価格なのに、れっきとした職人さんも使用している実績もある信頼性のある工具です。
アクシスZのポジションランプ交換でも使用した内張り剥がしです。
フォグランプやインジケーターランプの交換、またはキーオン電源の取り出しなどの作業で使います。
スクーター全般にいえることですが、カウルを取り外さないことには作業に取りかかることができないことが多いため、内張り剥がしは必須といっても過言ではないです。
ブレーキスイッチを取り外すときに使います。アイスピックや細いマイナスドライバーでもOKですが、この貫通型の穴あけキリは求めやすい価格であるにもかかわらず汎用性が高いので一本持っておくと非常に便利です。
アクシスZのブレーキスイッチへのアクセス方法
ブレーキスイッチを脱着するためには、ヘッドライトを取り外す必要があります。
アクシスZのヘッドライトは6箇所のビスで固定されています。
2種類のビスで合計6個のビスを取り外します。
ヘッドライト下部のボルトは光軸調整用なので取り外す必要はありません。
まず最初にヘッドライトの上部にあるツメを意識しながら内張り剥がしを挿入していきます。
ライト部分を持ち上げるようにしながら隙間をつくりつつ、ツメを外すのがコツです。
上部のツメが外れたら、両手で引っ張り上げるようにすると上手くいきます。
私のアクシスZにはデイトナ製のウインドシールドを装着していますが、ギリギリ干渉せずに取り外すことができます。
このアクシスZ用のウインドシールドは専用設計ということもあり、よくできています。
多少スクリーンが汚れたり傷ついたりしたとしても、視界に影響を及ぼしにくい丁度よい高さであるため運転に集中できます。
車体の購入と同時に取り付けておけば良かったと思うほど満足度の高い、おすすめしたい装備です。
ヘッドライトにはカプラーが接続されているので、そのまま引っ張っらないよう注意が必要です。
ちなみにこのカプラー、初めて取り外し作業をする場合には非常に外しにくい可能性があります。かつての私がそうでした。
そこでKURE2-26(接点復活剤)をプラグ穴に少量差してみたところ、容易に取り外しができるようになりました。
接点復活以外にも、コネクター部分の潤滑効果も期待できるのでおすすめです。
ブレーキスイッチを取り外す
ヘッドライトを取り外したら、ブレーキスイッチの脱着作業に移ります。
フロントのブレーキスイッチはブレーキレバーの根本付近にあります。
ブレーキスイッチは単純に引っ張っただけでは外すことができません。ブレーキスイッチの接点側にあるツメが穴の中に嵌まっているためです。
通常のマイナスドライバーでは太すぎて穴に入らないおそれがありますので、穴あけ錐などを使ってツメを押したほうが良いです。
最初はこのツメに気付かずにペンチを使って力技で引っ張ってしまいましたw
接点側が外れたら反対側にある端子を外します。
交換を前提とするならば、端子保護の樹脂カバーはカッターなどで切り裂いてしまったほうが外しやすいです。
フロントブレーキスイッチの交換ついでに、今回はリヤブレーキスイッチも交換します。
同様の手順で下の穴からツメを押しながら引っ張ると取り外すことができます。
ブレーキスイッチを取り付ける
ブレーキスイッチの取り付け向きは決まっている点に注意しましょう。
接点側の取り付けには方向性があり、画像にある通り直線になっている方を座席側に向けて差し込みます。
端子側はカチッと嵌まることを確認したら取り付け完了です。
ブレーキスイッチの取り付けが終わったら、ブレーキランプが正常に点灯するか動作確認をします。
ヘッドライトを組み戻す前に行いましょう。
ブレーキランプが正常に点灯することを確認。
ブレーキランプの動作に問題がなければ、ヘッドライトを取り外しと逆の手順で組み付けます。
上部のツメは組み付けの最後にカチッと嵌めるようにします。
前後左右上下の嵌め合い部分をこまめに確認しながら作業を進めていくようにするのがコツです。
ブレーキスイッチの新旧比較をしてみた
ブレーキスイッチを、取り外したものと新品に分けて比較してみました。
古い方はピンが摩耗しているのがよくわかります。
ピンが摩耗して極端に短くなると、ブレーキレバーから手を離しても接点が導通したままとなるため、結果的にブレーキランプが点灯したままとなります。
フロントブレーキスイッチほどではないにしろ、やや摩耗しているのがわかります。
私のアクシスZは走行距離10万kmを超えているため、同時交換は良い機会だったのかもしれません。
アクシスZのブレーキスイッチ交換のまとめ
今回はDIYでブレーキスイッチ交換をした記録をご紹介しました。
日常的な使用頻度でバイクに乗っているのであれば、ブレーキスイッチはなかなかメンテナンスする機会のないパーツでしょう。
しかし、私のようにフードデリバリーで使用するようなシビアコンディションの場合には、いずれ故障する箇所として想定しておく必要があります。
- 日常点検としてブレーキランプをはじめとした灯火類のチェックをしておく
- 異常があった場合には早急に対処できるようにする
故障したまま乗り続けることを防ぐためにも上記の2点が重要です。
フーデリ稼働している皆様も安全運転と運行前点検をより一層意識付けしていただければ幸いです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。また次の記事や動画でお会いしましょう。