残暑も過ぎ去り、そろそろ冬支度を始めているバイク配達員の方も多いと思います。
冬のバイク装備といえば何といってもグリップヒーターが挙げられますが、商品選びや装着方法で迷っている方は多いでしょう。
バイク屋さんや大手量販店で購入して取り付けてもらうのが一番確実ではありますが、商品代金のほかに取付工賃もかかるため、懐までも寒くなってしまうのが一番の問題ですよね。
今回は、私の配達バイクであるアクシスZにグリップヒーターを装着した経験に基づいて、DIYで取付に挑戦しようとしているフーデリ配達員の方に役立つ情報をお伝えしたいと思います。
キジマ (kijima)バイク グリップヒーター GH08を購入
僕がアクシスZに装着するグリップヒーターとして選んだのは、バイクパーツで有名なキジマのGH08でした。
サイズは115mmを選択。
本格的な寒さになってくると品切れが目立つようになるので購入はお早めに。
GH08を選んだ理由
- 求めやすい価格帯
- 安心の日本製
- スイッチ操作がシンプルでバッテリー上がりの心配がない
最近では、USB給電のグリップヒーターも数多く存在していますが、やはりバッテリー充電の手間がネックなのと物性的な頑丈さに不安があります。一方、バッテリー給電式のグリップヒーターは充電の手間がなく、グリップがとても暖かくなるため冬稼働が楽になるのが魅力です。
グリップボンドはキジマの耐熱 接着剤 GRIP-IT 一択!
グリップをスロットルコーンに接着するには、グリップヒーターに対応した耐熱接着剤が必要となります。
僕が最初に購入したのは、デイトナの2液混合型のグリップボンドだったのですが、これは使い物になりませんでした。
なぜかというと、取付けと乾燥が終わってしばらく走行しているとグリップがぐるんと動いてしまったんですね。
デイトナ(Daytona) のホットグリップ専用 速乾 耐熱接着剤 20g 79280はやめたほうが良い。
混合液を作って塗ることで、なんとなく強力接着なんだろうなと勝手に信じ込んでしまったのが間違いでした。
せっかく取付けたグリップヒーターを取り外してつけ直すという超絶な手間がかかってしまうことに・・・。
グリップヒーター対応の接着剤をネットで探したところ、グリップヒーターと同じメーカーのキジマが出していることがわかり、こちらを購入。
これでグリップをスロットルコーンにガッチリ接着することができました。最初からこれを買っておけばよかったと後悔・・・。
これからグリップヒーターの取り付けをする方は、必ず必ずキジマのグリップボンドを買ってください。
ただ、最初に塗布したデイトナの接着剤は完全に剥がせたわけではないので、結果的にキジマのグリップボンドの性能は100%発揮できなかったと思います。
アクシスZに取り付けるのに一番苦労したこと
端的にいうと、既存の純正グリップをカッターで切り裂いて外し、スロットルコーンにグリップボンドを塗布してグリップヒーターを取り付けるのですが、左側は何の問題もなくそのまま入ります。
しかし、アクシスZの場合、右側のアクセル側のスロットルコーンにイボイボの出っ張りがあるんですね。それをヤスリ等で丹念に削ってフラットにしないとグリップが入ってくれません。その点が一番苦労しました。
ベルトサンダーなどの電動工具があれば時間を短縮できるでしょうが、僕は持っていなかったので、棒ヤスリで1時間以上かけて削りました。
アクシスZにグリップヒーターを付ける前にやるべきこと
アクシスZはバッテリー容量が小さいため、電装品の取り付けに際しては電力消費量に注意しないといけません。
もちろん、純正オプションではグリップヒーターの設定がありませんし、取り付けは自己責任となります。
以下は、グリップヒーター等の電装品を付けるために行ったバッテリー容量への対策となります。
- 灯火類をすべてLED球に交換する
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- ヘッドライト
- テールライト
- ウィンカー
- メーター内のすべての球
純正のハロゲン球をLED球に交換することにより、バッテリー容量に余裕をもたせることができます。
なお、ウィンカーについてはICウィンカーリレーへの換装が必要となります。
- アクセサリー電源の取り出し
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キーオフでグリップヒーターがOFFになるよう、アクセサリー電源から給電する必要があります。
僕のアクシスZの場合、キタコの電源取り出しハーネスを使ってグリップヒーターに接続しました。
僕のアクシスZはグリップヒーターのみならず、ミツバのドラレコやデイトナのUSB電源&電圧計なども装着していますが、すべての電装品は正常に動作しています。
グリップヒーター取り付け時の注意とまとめ
グリップボンドが完全乾燥するまではバイクを運転しないこと。
完全乾燥しない状態でグリップを操作したら接着が剥がれてしまいますし、なにより危険です。バイクを使わない日をつくって作業に集中するようこころがけましょう。
今後、グリップヒーターについてより詳しい記事を書いていきたいと思いますので、今後もチェックのほどよろしくお願いします。