アクシスZのプライマリーシーブを純正に戻した話

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約一年ほど前、純正のプーリーからTFC零四部品のプーリーに交換したのですが、このたび純正に戻すことに。

少しでも速く走れるようになりたいなと、欲を出して購入しましたが、Vベルト切れの一件から純正に戻したい気持ちがふつふつと。

左が純正、右が社外品であるTFC 零四部品のプーリーセットです。

重さは測っていませんが、零四部品のほうが軽かったですね。色使いも格好良い。

ユニバーサルプーリーホルダーを使わないと脱着できないのがネックでしたけどね(ハンドツールの場合)。

純正の方はおあつらえ向きに、ドライブフェイスプーリーホルダーが固定できる穴が二箇所あるので、脱着は比較的容易となります。

零四部品のプーリーは、中速域~高速域の加速のメキメキ感がとても体感できました。
アクシスZの純正ウエイトローラーは、12g×6個の合計72グラム。
これをデイトナ製のウエイトローラーで、10g×3個と14g×3個の合計72グラムに換装してました。
ついでにセンタースプリングはアドバンス・プロの硬度4%アップのものに変更。
シグナルダッシュからの加速の伸びはかなり気持ちよかったです。

しかし、どこまでいっても私にとってのアクシスZはフーデリ稼働用のバイクであるため、少しでも長く乗り続けることに方針転換した結果、プーリーだけは純正に戻すことに。

ウエイトローラーのグラム数を変えたりして遊んだりするのは、フーデリ稼働で使用するバイクにとっては縁遠いものでしたね。

とりあえず、社外品のプーリーを純正に戻したことと、作業して見つけた問題点や今後のメンテナンス予定などを以下に記していきます。

目次

アクシスZのプーリーボス(カラー)のサビ固着が作業進行のネックだった

プーリーボス(ヤマハのパーツ名:カラー)が固着しているため、プライマリースライディングシーブは外せても、ランププレートが取り外せないという事態にかねてから陥っていました。

プーリーボスとクランクシャフトの間にラスペネを噴いてから引っ張ってみても抜けてくる気配は無し。

ランププレートが取り外しできなくても、Vベルトおよびウェイトローラーの交換はできてしまうため、非常に困るような事態ではないものの、純正のプーリーに戻すことがいつまでもできないという状況でした。

以前のVベルト交換時のラスペネが効いたのか、プーリーボスの取り外しに成功

Vベルトケースを開けるところからの手順は省略となります。

挨拶代わりにKURE 5-56を噴いてからランププレートを両手で引っ張ってみたところ、比較的簡単にプーリーボスが抜けてくれました。

とにかく、プーリーボスの内側を中心に赤錆が発生していてハイパー汚いです。

内側はグリースの油分とサビが入り混じってネチョネチョしている状態。

なんでこんなに錆びが発生するのか、原因が本当にわからないです。


サービスマニュアルでは、クランクシャフト側にグリースBを塗布する指示があるのですが、その通りにしてもこの有り様です。


パーツクリーナーをひと噴きしたところ。古いグリースとサビがごっそりと流れ落ちました。

このあと、パーツクリーナーを使いながらウエスでゴシゴシして、できる限りのサビを落としました。

プーリーボスの錆びについて考察してみた
  • 塗布したグリースが悪さをしているのか
    →グリースが湿気を巻き込んでしまい結果的にサビ発生?
  • クランクシャフトにグリースを塗布しなければ錆びることはないのか
    →サービスマニュアルでは塗布する指示があるので、もしかするとマニュアル側が誤ってる?
  • そもそも錆びて当たり前の箇所なので、定期的にメンテナンスが必要なのか
    →そんな設計だったらさすがに面倒くさすぎだろ

クランクシャフト自体の熱や、ケース内の空気が高温になったり冷えたりを繰り返した結果、結露が発生してサビを呼んでしまうのかなと勝手な予想をしてみます。

プーリーボスのサビ固着対策に新たなケミカルを導入

原因がわからないことに思いを馳せていてもなにも進歩しないので、なにか行動をしなければと思い立った結果がこちら。

ボスティック製の焼付き防止潤滑剤『ネバーシーズ』です。

このNEVER SEEZは、高熱が加わる部分のボルトやナットのネジ山に塗布することにより、焼き付き(カジリ防止)になるというものです。

値段はそれなりにしますが、マフラーのボルトなどにも使えるので持っておいて損はないでしょう。


うまく表現できないですが、中身は泥粘土みたいな感じです。

これをプーリーボスの内側とクランクシャフトに薄く塗布。

高温となるVベルトケース内においても変性することなく、プーリーボスの固着防止に一役買ってくれることを期待しての採用でした。

なお、フタにハケが付いている親切設計となっておりますが、手で塗りのばしたほうが能率がいいし無駄がないでしょう。

もちろん、ニトリル手袋で作業することを推奨します。

DIYで使う分には一生もちそうです。

この対策が功を奏するかは、今後の記事にて報告させていただきます。

ついでに発見、アクシスZのクランクシャフトのオイルシールからのオイル漏れ

Vベルトケースを外したあと、ケース内部にオイル溜まりがあるのを発見・・・。

滴っていたオイルをある程度拭いたあとの状態です。

クランクシャフトの隙間を埋めるオイルシールからのオイル漏れがありました。

もちろん、これは見なかったことにできない状況なので、部品を注文したうえで近日中に対処する予定です。

さすがにもうすぐ9万kmに達する車体ですので、いろいろやることが増えるのは仕方ないですね。

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