以前より、私のアクシスZのポジションランプはLEDバルブに交換済みであったのですが、このたびバルブ球切れの症状により交換することに。
前回交換してから約2年半ほど球切れしなかったので、耐久性としては及第点だと思います。
そもそも、純正のポジションランプ(T10のハロゲン電球)からLED球に交換したきっかけは以下の理由でした。
格好良いか否かは個人的な好みもあると思いますが・・・LEDに交換できるのであれば、それに越したことはないというのが結論でしょう。
そして、交換する手段としてはバイク屋さんかDIY(自分でやること)の2つがありますが、必要な工具とやる気があるのならば、断然DIYで交換することをおすすめします。理由は以下の通り。
もちろん、プロの整備士さんに任せたほうが安心という方もいらっしゃるでしょう。
- やはりお店に見てもらいたい
- 道具もやる気もないので自分でやりたくない
このような方にまでDIYを無理に提案することはいたしません。
それも立派な一つの選択ですので、必要なときにその都度お店にお世話になってください。
私からは一つだけ。
フーデリ稼働を前提としたバイクの場合、消耗部品の交換を始めとした軽整備を自身で行うことができれば、大幅なコスト削減となるということです。
フーデリ専業稼働は毎日100km前後を走るようなシビアコンディションでバイクを酷使します。
そのため、灯火類や油脂類、タイヤ等の交換時期はあっという間にやってくるので、すべてお店任せにすると費用がかさみます。
最近では、ウーバーイーツのアルゴリズム変更に伴う配達単価320円(通称:みつお)時代到来の足音も聞こえ始めました。
いかに車両にかかる経費を抑えて利益を留保できるかが今後の生き残りの鍵となるということは言うまでもないでしょう。
ここまで前置きとなりましたが、以下の章より具体的な作業手順の記録となります。
純正のハロゲン電球からの交換を検討していて、ご自身で交換してみようと検討しているアクシスZ乗りの方の参考になればうれしいです。
- 作業ならびにパーツに関する質問等にはお答えいたしかねます
- 作業は自己責任にて実施いただき、トラブル等が生じた場合の責任は一切負いかねますことをご了承ください
アクシスZのポジションランプ交換の準備
フロントカウル(サービスマニュアルではレッグシールド1)を外すにあたり、必要な工具は以下の通り。
トネ(TONE) のビットラチェットセット。
これに含まれているT型トルクスビットの20番を使います。
アクシスZのフロントカウルの右側はトルクスねじが使われているため、トルクスビット(いじり防止タイプ)を用意しないと作業ができません。
小型のラチェットにアダプターを装着して使う場合が多いです。
テールランプの交換のときにも出番がありますので、持っていない場合は購入必須です。
初歩的な工具ですが、プラスドライバーの2番。
アクシスZのフロントカウルの左側は2番のプラスドライバーで固定されているため、こちらを使います。
私が使っているのは、ベッセル(VESSEL) のボールグリップドライバーです。
プラスドライバーを購入するならまずこれからといっても良いくらい、求めやすい価格のベストセラー品です。
アクシスZのプラグ交換にも登場した内張り剥がしです。
複数セット品のなかでも、この形状の内張り剥がしの出番は多く、フロントカウルの取り外しの際には毎回お世話になっています。
なお、間違ってもマイナスドライバーなどでこじるのは止めましょう。カウルが割れてしまいます。
もちろん忘れてはいけないのが、取り付けるポジション用LEDバルブ。
今回私が購入したのは、PIAA(ピア) のポジション用LEDバルブ(6600K 12V 2.1W 200lm)です。
ちなみに、球切れしたLEDバルブは同じくPIAAのラインナップの100lm(ルーメン)のものでした。
アクシスZのフロントカウルの取り外し
フロントカウル中央にあるこのエンブレムの内側にナットが隠れているので外します。
ネジを全部外したのにカウルが全然外せない・・・といったミスをしないよう、最初にここから取り掛かかるのが良いでしょう。
マイナスドライバーなどで軽くこじるとエンブレムを外すことができます。さほどガッチリはまっているわけではないので、爪をひっかけて外すこともできそうです。
現れたこのナットを10番のソケットを使って外します。
ステップ位置にあるネジ(2箇所)を外します。
車体右側の4個所のネジは全てT型トルクスネジが使われています。(いわゆるいじり防止タイプ)
先述の通り、T型トルクスビットの20番を使って外します。
ネジがある程度緩んだら、アダプターを手で回してあげれば簡単に外せます。
フロントタイヤ付近にあるネジ(1箇所)を外します。
カウル上部内側にあるネジ(1箇所)を外します。
外したナットとネジを並べたところ。
これでいよいよカウルを外す手順に進むことができます。
最初にステップ側のこちらから内装剥がしを使いながらカウルを剥がしていきます。
端的にいうと、下から上の順に剥がしていく流れです。
左右ともこの状態まで剥がします。
カウルのツメを折らないよう、右と左を行ったり来たりしながら少しずつ作業するのがコツです。
最終的にカウル全体を持ち上げるようにして引っ張ると、取り外し成功です。
ウィンカーやポジション球に繋がるコードは外さなくても交換作業はできますが、引っ張りすぎないように注意しましょう。
まえもって段ボールや毛布などを敷いておくことにより、カウルを傷つけずに作業することができます。
フロントカウルを外したあとはバイクを移動できないので、車体前方にゆとりを持ったスペースを確保するようにしましょう。
アクシスZのポジションランプを交換する
赤く囲った部分がポジションランプのソケットです。
反時計回りに少し回すとソケットを外すことができます。
ソケットが外れたら、古いバルブを引っ張って取り外します。
LEDバルブの新旧比較。
左が球切れした100ルーメンのバルブ。右が新しく購入した200ルーメンのバルブ。
200lmのほうは透明な樹脂で先端部分がカバーされています。
新品のLEDバルブを装着します。ソケットの端子に押し込むだけで装着できます。
LEDバルブが点灯することが確認できました。
LEDバルブを装着したあとは、フロントカウルを組み戻す前に必ず点灯確認をしましょう。
今回のLEDバルブは極性(装着する向き)がなかったため、どの向きで装着しても点灯しましたが、商品によっては極性を誤ると点灯しない場合があります。
フロントカウルを装着してしまってから気づくというミスをすると、相当な手間がかかってしまいますので注意が必要です。
取り外しと逆の手順でフロントカウルを組戻したら作業完了です。
コツは、上から下の順番にカウルをはめていき、右と左を行ったり来たりしながら少しずつ作業することです。
ちゃんとツメがはまっているかを左右同時進行でこまめに確認しながら、欲張らずにゆっくり作業することがポイントです。
車体側のカラー(金属の部品)と、カウルのエンブレム側のグロメット(ゴム部品)が脱落していないかを確認しましょう。
特に、カラーはカウルの取り外しの際、気づかないうちに地面に落としてしまいがちなので要注意。ネジ山にかけておくと紛失防止になります。
なお、カラーの向きは取り付けの際には画像とは逆の向きとなります。(カウルの外側からグロメットに細い方から差し込み、最後にナットを締める順番です)
アクシスZのポジションランプ交換のまとめ
今回購入したPIAAのLEDバルブ(200lm)を取り付けてしばらく経ちましたが、光のちらつきなどもなく、色もきれいでとても満足しています。
今回はポジションランプに関する記事でしたが、LEDウィンカーやハザードランプ、LEDリフレクターなどのトピックも今後の記事で紹介していく予定なので、ご期待ください。