僕がウーバーイーツをはじめとしたフーデリ稼働で使用しているバイクはヤマハのアクシスZ(型式:SED7J)で、購入は2020年10月。今月でちょうど3年目を迎えたところです。
もうすぐ8万kmを超えようとしていることもあり、この機会にこれまでに故障した箇所をシリーズにしてお伝えしていきたい思います。
今回はセルモーター(ヤマハのパーツリスト掲載名:スターテイングモータ)についての故障話。
現在、アクシスZに乗っている人やこれから購入を検討している方の参考になればと思います。
セルモーターは4万kmを超えたあたりで故障
使用環境にもよると思いますが、僕のアクシスZのセルモーターは4万5千kmあたりで故障しました。症状としては以下の通り。
- バッテリー電圧は弱くなっていないがモーターの回転が重い
- セルスイッチを押しても、カチカチとスターターリレーの音だけがしてセルが回らないときがある
フードデリバリーという仕事上、頻繁にエンジンの始動と停止を繰り返すため、マイナーチェンジ前のモデルの場合においてはセルモーターのメンテナンスは必須になってくるといえるでしょう。
ちなみにマイナーチェンジ後のアクシスZは、スマートモータージェネレーターシステム(SMG)という従来の始動に必要なモーターとそれに付随する部品を廃しており、静かなエンジン始動ができるようになっています。
アクシスZのセルモーター取り外し手順
- シートとシート下収納を取り外す
- バッテリーのマイナス端子を外す(ショートの防止)
- セルモーターのプラス端子を取り外す
- ヘックスレンチでスターティングモーターを取り外す
ヘックスレンチはこちらを使用。
セルモーターの下側の部分は手が入りにくいですが、この工具でなんとか外すことができました。
接点洗浄スプレーKURE(呉工業) 2-26で応急処置を試みた
セルモーターを分解し、内部に防錆・接点復活剤のKURE 2-26を吹きかけて洗浄することにより、一時的ではありますがエンジンの始動に成功することができました。
セルモーターを分解するには固定ボルト2本を外す必要があるのですが、6mmあたりのソケットが必要です。(ここは曖昧ですいません)
一般的なソケットセットに含まれている一番小さいサイズは8mmまでなので、手持ちにない場合は別途購入する必要があります。(僕の場合は7mm、6mm、5.5mmがあったので、このいずれかで対応できました)
この応急処置により、新品のセルモーターが届くまでの間も稼働することができました。
内部の磨耗状況によりこの方法がすべてのケースにおいて通用するとはいえませんが、部品が届くまでの間であればやって見る価値はあるかと思います。
分解修理より新品交換のほうが手間はかからない
セルモーター内部のブラシはヤマハのパーツリストを参照してネットで購入することもできますが、正しい分解手順やブラシのはんだ付けなど、プロの手によらないと難易度の高い整備となるでしょう。
しかし、いわゆるセルモーター自体を新品にするアッセンブリ交換であれば、DIY整備でも比較的簡単にできるレベルだと思います。
Amazonで購入可。ただし納期に時間がかかるので注意
あくまで純正品ではないということを理解したうえであれば、このスターティングモーターがおすすめです。
純正品と比べて廉価であるのが魅力。
1年ちょっと前に私が購入したときと価格が変わっていないのもポイント高いです。(むしろ700円程度安くなってるんですが・・・)
発送が海外であるため、到着までに時間を要します。僕の場合は注文から2週間ほどかかりました。
この価格帯で手に入るのであれば、ストック部品として在庫しておいても良さそうです。
サービスマニュアルではOリング部分にグリスを塗る指示があるので、取り付けの際は忘れないようにしましょう。
以上、この記事がお役に立てれば幸いです。